雨の日のほうが晴れることもある。

外にいるときは雨が嫌いだけど、
家にいるときは雨のほうが好きです。

小窓の向こうでしとしと降りだす雨。
隣の家の瓦屋根に落ちる雨粒を時折見やったり、
その時に生じる雨音を聞きながら、
本を読んだり、作業をするのが好きです。

なぜだかわからないけど、
晴れている日より、気分が乗ります。
とくに眠気がゆっくりやってくる夕方に
ひと雨くると、とてもいい。
雷の音が遠くで鳴ったり、雨が激しくなると、
胸の高鳴りも静かに大きくなっていく。
外にいたら絶対に嫌だけど。

今年の梅雨はひどく長かったこともあり、
もうしばらく雨は遠慮してほしい、と
お腹いっぱいの状態であったけど、
こうも灼熱の日がつづくと、雨も愛おしくなってくる。
天気の子の対極にいる存在として、雨の子がいるならば、
どうか、猛暑をやわらげる雨をください。