写真集という瞬間リフレッシュ。

突然の告白をお許しください。僕の仕事机には様々な参考書・ビジネス書とともに桐谷美玲さんの写真集が鎮座されている。彼女の写真集は僕にとって仕事をする上で欠かせない大切な相棒になっている。といっても、べつにいやらしいツールとして使っているわけでは決してない。

仕事中、頭から煙が出るくらい煮詰まって、しっちゃかめっちゃかな状態に陥っているとき、僕は、おもむろに桐谷さんの写真集を取り出す。彼女の屈託のない笑顔や美しい横顔を眺めていると、オーバーヒートしていた頭がハートマークで埋まり、熱した脳が冷蔵庫に放り込まれたように冷めていくのだ。考え疲れもどこかに消え去り、頭がいくらかクリアになる(個人差があります)。

そんな桐谷写真集とともに日々を過ごしている僕ですが、もともと彼女のファンというわけではなかった。たまたま会社に置いてあった彼女の写真集を年末の大掃除で処分する運びとなり、台車に積まれていた桐谷写真集を発見した僕が、そういうことならと引き受けた。ダンボール箱に入れられた捨て猫を拾うかのように。はじめのころは空いている時間に眺める程度だったのだが、彼女との接触回数(写真との対面)が増えるたび、いつしか気になる存在となり、彼女が結婚を発表したときには、片思いの恋が破れたように落ち込んだ。

一方的な恋は一方的に破れてしまったけれど、それでも、あいかわらず、彼女の写真集は僕にとって大切な相棒だ。煙草を吸わない僕は、それまでリフレッシュするうまい方法を見つけることができなかった。頭から煙が出そうになったら、うまく火元を消すことはできず、そのまま過熱状態に陥ることが多かった。リフレッシュをするために、仮眠をとったり、音楽を聴いたり、お風呂につかったり、といろいろ手段はあるけれど、どれも時間を要してしまう。外に出たら、ある程度気分転換になるかもしれないが、仕事のことから頭が完全に離れることは難しかった。それらと比べて、わずかな時間で頭の空気を入れ換えられる写真集はなかなかいいリフレッシュツールだと思っている。

写真集をこういう使い方で利用できるとは思ってもいなかったので、あの年末の大掃除での出会いは運命的だったのかもしれない。おかげで僕の生産性・効率性・クオリティがあがったかどうかはわからないが、もし高まっているのなら、桐谷さんのおかげです。ありがとうございます。