2020-09-25 夏の独唱。 雑記 九月のおわりかけに 木立からセミの鳴く声が聞こえた。 いつもは合唱で聞こえてくる鳴き声も、 このときは独唱だった。 そのひとりきりのセミは、 強く高く大きくおもいきり鳴いていた。 ひとりだけの世界を謳歌しているように。 あるいは、世界に自分しかいないことを嘆くように。 ふだんは、うるさいと思ってしまう鳴き声も、 このときばかりは切ない気持ちが湧いてきた。 夏のおわりは、いつもしんみりする。