占いより、天気予報の方が気分は変わる。

一桁だと気分が凹み、二桁だとちょっと嬉しい。バレンタインのチョコの数ではなく、気温の話です(チョコなら一桁だって嬉しい)。

冬の朝は、起きたらまずスマートフォンを取り出してその日の空模様と気温を見てしまいます。晴れか雨かも重要だけど、それと同じくらい気にするのがその日の気温事情。最高気温が一桁だとちょっとブルーな気分で二桁だとちょっといい気分。「最高気温9℃」と「最高気温10℃」。寒いのが大の苦手の僕にとって、たった1℃の違いは、その日の僕の気分に少なくない影響を与える。

ふとんから起き、顔を洗った後は、テレビをつけ今度はお天気お姉さんをチェック。今日もかわいいな、と朝の眼福を味わいつつ、肝心の予報も聞き漏らしません。2月の寒い日々の中、「今日は4月下旬並の気温です」というフレーズがお天気お姉さんから飛び出した日には、星座占いの1位よりテンションは上がるし、反対に「今日はかなり冷え込みそうです」というバッドフレーズが放たれた場合にはひどく気分は落ち込む。僕にとって2月の天気予報は、朝の占いより、その日の気分を左右するものである。

昨日、「冬の寒さは今週末までです。来週からは桜咲く春の暖かさになるでしょう」というグッドニュースがお天気お姉さんの口からも、スマートフォンの天気予報アプリからも流れた。いよいよ、12月からつづく、僕を震え上がらせる凍り付く冬は北の山のさらに向こう側へ消え去り、南から暖かな春が来る。気温が上がるほど、僕のテンションも上がっていく。松任谷由実の名曲じゃないけれど、この時期になったら思うことはこれだけ。春よ来い。